お肉にくにく

アイドルオタクROM専です。興味深く読ませてもらってます。

Hey!Say!JUMPに落ちて約1年の新規が挙げる「この伊野尾慧の歌声にやられた」

約1年前、Hey!Say!JUMPの全員の顔と名前が一致してから初めてのMステで「Ready Go」が披露された。
その頃にはすっかり伊野尾慧がまず目に飛び込むようになっていたが、
あの日、私は瞬きしていたら見逃してしまいそうな一瞬の、ほんのコンマ数秒の「yes!」にやられた。
完全に飛び道具・伊野尾慧に心臓を射貫かれた。
食らった瞬間にもう立ち尽くしてしまって、
冗談でなく、そこから1週間はyes!が脳にこびりついて離れず、生活もままならなかった気がする。
伊野尾慧の声は何故あんなにもストレートに、脳髄を貫いていくのだろう。
一度覚えた電脳ボイスにもうやみつきになり、
毎日のように聴いては脳内麻薬をドバドバ出しているのだが、
その中でも特に私が中毒になっているパートを挙げる。
(2015年6月22日現在)

レインボーキャンディーガール
「七色のgirl」
もちろん「そんなヒール履いちゃって~」のかわいさと言ったら格別だ。
伊野尾さんは長い舌で子音をはっきり発音する傾向があるので、
"s" "t"が続くこのフレーズの"伊野尾慧っぷり"たるや撃ち抜かれた者は多いだろう。
しかしさらにその上を行く瞬殺力を感じたのがこのワンフレーズだった。
タイトルも曲調もコンセプトもとびきりの「かわいい」が込められたこの曲で、
伊野尾慧は完全に己の声の強みを把握し武器として繰り出してきた。
1番ソロのポップで元気なかわいさとはまた変わった、アンニュイさも感じさせる甘さ。
後続の「心配なgirl」「しょうがないなあ」という歌詞にぴったり合わさった歌声。

FOREVER
「諦めることも出来たけど」
静と激が入れ替わり立ち代わる一曲。
始めから最後までずっと激しいままじゃ、この曲の壮大なラスボス感は出ない。
「今すぐにwake up」と裕翔が叫びこれから盛り上がるという場面で、
眉を動かさずウェットな静けさを持って歌い上げることで、
「何かが始まる」と全身に予感させるパート。
余談だがこの2番サビ前で頭を千切れるほどガクンガクン揺さぶる有岡氏が死ぬほど好きだ。

我 I need you
「その唇奪っちゃっていいですか?」
彼の歌声が脳に直接届きやすいのは冒頭にも挙げたが、
その秘訣のひとつに、ビブラートが無いまっすぐなハイトーンが由来しているのではないだろうか。
早回しのような目まぐるしい展開が続くこの楽曲、
細かい音符が続く中、
1番サビ前で突然伊野尾慧のつっきったハイトーンが差し込まれる。
もうごたごた説明する必要もない。脳味噌直撃。
私は幾度と無く伊野尾慧によって殺されてきたが、
この脳幹を勢いよく貫かれる衝撃は、「yes!」以来の死であった。

感じるままにYOU & I
「なおさら so good!」

私が初めて伊野尾慧の歌声に度肝を抜かれた曲と言っても過言ではない。
というのも「感じるままにYOU & I」はjrの岸・岩橋・颯くんの
いわゆる「C3」が踊ったものしか見たことがなかった私は、
「感じるままにYOU & I」と言えばあのフラットでしなやかな、吐息交じりの大人びた楽曲、という印象を抱いていた。
初めて原曲の存在を知り、なんの気構えも無く再生した自分を、実に愚かだったと今でも反省している。
艶やかな黒い眉をキッと上げ、こちらから目を離さずに歌い上げる「なおさら so good!」は、
発せられる一音一音すべてが弾丸となり、私の全身を勢いよく撃ち抜いていった。
一際高いキーでのびやかに歌う、くらいの、ぼんやりとしたイメージしか持っていなかった脳が、
「伊野尾慧の歌声」を初めて「認知」した瞬間だったと、今でも記憶に新しい。
ちなみにC3バージョンの「感じるままに~」にも当時の伊野尾さんたちの声がそのまま残されているので、
未視聴の方はぜひ楽しんでほしい。

他にもLWMで見せた「人生は 冒険って」(Go To The Future!)の驚異的すぎるふわふわとした歌声は
音符が彼の喉を通してすべて綿菓子になったようだったし、
あのキャンディスウィートボイスで歌う「甘くないね大人の日々は」(スーツデイズ)、
声色は普段と変わらないはずなのに切ない寂しさがあふれる「So Sad 自分だけ はじかれてるような気がして」(ともだちだよ)など、
伊野尾慧の歌声に「やられた……」と感服した日々を挙げるときりがない。

今月24日、Hey!Say!JUMPのニューアルバムが発売される。
曲のスパイスとして一つまみ振り分けられていた彼の歌声は、どんどんパート数を増し、今やかなり重要なポジションを与えられている。
あの特徴的な歌声はかなり使いどころを熟考した上で「とどめ」として使うことで映えるのでは、と素人目には思うのだが、大変に喜ばしいことには変わりない。
来る24日を、覚悟をもって挑むつもりでいるが、
たぶん私の脳幹は、宇宙に浮かぶ星の数ほど用意しても、
全て伊野尾慧に貫かれてその生涯を終えることだろう。